第132章 大株主になる

「申し訳ありません」

相手が頭を下げた、その直後だった。藤原智彦はためらいもなく平手を打ち込んだ。

駐車場に監視カメラがあると気づくと、彼はようやく車へ乗り込む。

「杉浦杏奈を見張れ。隙ができたら、そのまま消せ」

「藤原社長、それは少し惜しくありませんか?」

助手席の女がくるりと振り向き、藤原智彦に向かって微笑んだ。

藤原智彦は一瞬、息を呑む。次の瞬間には声が裏返っていた。

「志水清子?」

「ど、どうしてあなたが――」

「車、出して」

志水清子は気だるげにシートへ身を預けた。

「十数時間もファーストクラスに詰められて、さすがに少し疲れたの。少し静かにしてくれる?」

藤...

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